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■専門家インタビュー

2021/11/12

中国国籍の方の相続事例等紹介

今回は株式会社マックス会計古賀洋二税理士事務所の古賀 洋二さんに、普段同業者から寄せられる相談に多い、難しい案件についてお伺いしてきました。


税理士が難しいと感じる相続とはどういうものか気になりますよね!
「はじめての相続」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!

詳しくは株式会社マックス会計古賀洋二税理士事務所紹介ページをご覧ください!


聞き手: こんにちは。古賀さんは同業者の方から相談をうけるのはどんな相続ですか?

古賀さん:他の先生からの依頼内容としては、申告のチェックや、どうすればいいかのアドバイスをしてほしいというものが多いです。経営者とかお医者さんについている税理士からの依頼が多いですね。
株を動かしたいからどうすればいいか考えて欲しいなど、難しい案件のお手伝いをしています。

聞き手:税理士の方が難しいと思う相続とはどういったものなんですか?

古賀さん:簡単に言うと複雑なものですね。土地が沢山あったり、評価が難しいもの、現金が多くあったり、国際相続など、一般のご家庭の申告ではあまり見ない特殊なケースがあると大体呼ばれます。
後は、やはり長年税務署にいたので、税務署目線でのチェックが必要なときですね。
特に資産が大きいと抜けの無い申告のために税務署目線でのチェックが必要になってきます。
国際相続や資産が目安として3億円を超えてくると国税局が入る可能性も高くなってきますしね。

聞き手:とても信頼されているんですね。
古賀さんご自身が今までで大変だった相続はどんな内容でしたか?

古賀さん:中国国籍の方の相続が大変でしたね。そもそも中国は法定相続人の順序が日本とは違うんです。

聞き手:そうなんですか?

古賀さん:中国では法定相続人に親が入ってきます。また、日本国内にある財産は日本国内で申告しますが、中国の財産は違う計算が必要です。
同業者に経験がないか聞いて回りましたが、みんな経験がなかったので、法務局で調べました。
しかし、実例がありませんでした。アメリカや韓国なら多いんですがね。
中国の預金にはグローバル課税がかかりますが、その時は全て配偶者に相続させることで課税されないよう対応しました。
全て配偶者にいったので、もちろん贈与でお子さんにもお金がいくようアドバイスはしました。

聞き手:そうなんですね。中国国籍の方の相続で他にも難しかったことはありましたか?

古賀さん:戸籍がないことですかね。日本と違って中国では戸籍がありません。主に出生証明、結婚証明、出産証明で親子であることを証明します。
色々と日本と違う部分があるので外国籍の方の相続は難しいですね。

聞き手:古賀さんは長年税務署でお仕事をされていましたが、相続をするにあたり、これだけは気を付けておいたほうがいいことはありますか?

古賀さん:相続時精算課税ですね。
平成15年から開始されましたが、今相続人となっている方々の中には贈与をされたことを覚えていない方も多いです。
もちろん贈与があったかを聞いて調査もしますが、ご本人が記憶にないことをこちらが全て把握できるかというと、必ずしもそうではありません。
新しく家を建てたり、買った人は貰っている可能性が高いので、そこを重点的に調べますが申告漏れも多く税務調査が入りやすいですね。
そのため、そもそも私は自分の依頼人には相続時精算課税制度を適応させないようにしています。

聞き手:それはどうしてですか?

古賀さん:昔調査で入ったことがあるんですが、その相続人の方は同じ税理士事務所で相続時精算課税制度を使った贈与と、相続を行っていました。
しかし、申告でミスがあったんです。何が問題だったかというと、その事務所が自分のところで行った相続時精算課税制度を適応させた贈与を申告の時に入れ忘れていたんです。
相続人だけでなく、税理士側もそういったリスクがありますし、あまりメリットのない制度だと考えます。
平成15年に制度が始まりましたが、もう18年も経っています。(令和3年現在)
これから月日が経てばたつほど申告漏れのリスクが高くなってきます。

聞き手:忘れてしまうリスクが高いですし、お金の動きを遡るだけでも重労働になりますね。

古賀さん:一見メリットのある制度だと思いますが、結局は支払うお金を先延ばしにしているだけなので、その時その時で払ってしまったほうがいいと思います。
結局相続で何か問題があった場合、大変になるのは相続人たちですからね。
ご自分のお子さんのことを思うなら色々と生前に決着をつけておくことをおすすめします。

聞き手:メリット、デメリットを考えたうえで制度は利用する必要がありますね。
本日はありがとうございました。

古賀さん:こちらこそ、ありがとうございました。


はじめての相続編集部
情報提供と専門家マッチングで円滑な相続税の手続きをサポートすることをミッションに掲げた、マッチングWebメディア「はじめての相続」の編集部です。
出版社が運営していることが強みで、「利用者目線」と「わかりやすさ」を心掛けて相続に関する記事を発信しております。
子育て中のママや学生など、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属しています。

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