1. トップ
  2. コラム一覧
  3. ■専門家インタビュー
  4. 仲良し争続 ~あなたの家が一番危ない~

■専門家インタビュー

2021/12/17

仲良し争続 ~あなたの家が一番危ない~

今回は、さいたま市大宮区にある相続税専門の会計事務所、石倉公認会計士事務所の代表、石倉英樹さんに、相続の注意点、問題点について聞いてきました。


「はじめての相続」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!

石倉公認会計士事務所紹介ページはこちら

聞き手:こんにちは。よろしくお願いします。
石倉さんはよくセミナーや相続落語で高座に上がられていますが、普段どんなことを伝えているんですか?

石倉さん:よく言っているのは「仲が良い家族ほど揉める。うちは大丈夫と言っているあなたの家が1番危ない」ということです。

聞き手:揉めている家族が揉めるのは分かりますが、仲の良い家族が揉めるんですか?

石倉さん:そうなんです。昔も今もそうですが、普段から仲が悪い家族の場合、親があらかじめ遺言書を書いて、事前に手を打っているケースが多いんです。
それに比べて、仲の良い家族の場合、「まさかうちの子に限って」「うちは仲が良いから大丈夫よ」と揉めるケースなんて少しも想像せずに、何も対策をしていないケースが大半です。

聞き手:普段仲が良いのに、なぜ相続で揉めてしまうんですか?

石倉さん:40代~50代の方は漠然と将来の不安があるかと思います。また、若い世代も年金がもらえるか、将来にあまり期待していない方が多いように見受けられます。
ですが、相続では権利が決まっています。そこで「貰えるものは貰っておきたい」という欲が出てきてしまうんです。

聞き手:なんとなく気持ちは分かります。

石倉さん:昔なら、家はお姉ちゃん、残った預金の半分を妹が相続する、といったケースであれば揉めることはなかったのですが、手続きが進むにつれて遺産の総額が分かると、貰えるなら家も含めた遺産全体の半分が欲しいと思う方もいらっしゃいます。
最初は揉めたくないから、「預金の半分でいい」とおっしゃるんですが、話が進むにつれて要求がエスカレートしていくことが多いです。

聞き手:先が見えない時代だからこそ、資産を少しでも多く手元に置いておきたいんですね。

石倉さん:そうですね。今回の新型コロナウイルスの影響でその傾向は顕著になっている気がします。
また、遺産分けの話し合いだけでもぎくしゃくし始めるのに、そこに相続人の配偶者が入ってくることによって話がまとまらずにこじれてしまうことも増えてきました。
仲が良いからといって揉めないことはほぼないので、多くの方にしっかりと生前対策を考えて欲しいですね。

聞き手:生前対策で一番やっておくといいことは何ですか?

石倉さん:王道中の王道ですが、やはり遺言です。
これがあれば遺産分割協議をしなくていいので、話し合いをしなくてよくなります。
その結果、揉めずに手続きを終えることができるんです。
ただ、遺留分(相続人が最低限もらえる権利)があるので、そこだけ注意していただければ大丈夫です。

聞き手:遺言書を書くとなると、中にはハードルが高く感じてしまう方もいると思いますが、そんな方になにかアドバイスはありますか?

石倉さん:公正証書遺言がベストですが、最初から公証役場行ってきて、というのはハードルが高いですよね。そういうときは、まず自分の手で書いてみてください。
ある程度考えがまとまって方向性が固まってきたら公正証書にするというプロセスを踏むと負担がないと思います。

聞き手:遺言書を書く人が気を付けたほうがいいことは何かありますか?

石倉さん:遺言書を書くこと自体はそこまで難しくはありません。
ただ、財産をどう分けるかで迷う場合もあるかと思いますので、1人で考え込まないで、専門家に相談することが大事だと思います。

聞き手:親に遺言を残して欲しいと考えるお子さんも多いと思いますが、なかなか言いづらいと思います。
どう言うのがベストかアドバイスはありますか?

石倉さん:実は、どう言うかではなく、誰が言うかがポイントなんです。
お客様を見ていると、お父さんには娘さんが言ったほうがスムーズに進みますし、逆にお母さんには息子さんが言ったほうがスムーズに進む場合が多いようです
対象となる人との関係性を見て、的確な人選をするのが一番大事です。
また、親御さんたちも傾向が変わってきて、あまり遺言や相続に対して先入観がある方は少なくなってきました。
こういうことやっておいたほうがいいんだろうな、と興味を持っている方も多いですね。

聞き手:お話を聞いていて気になったんですが、揉めないケースはどういったパターンがあるんですか?

石倉さん:1人っ子の家庭と、相続人全員が裕福だと揉めないです。
逆にそれ以外は揉めると思ったほうがいいですね。

聞き手:これだとほとんどの方が当てはまりますね。

石倉さん:はい。なので、仲が良いから大丈夫と思わずに、対策はしておいてください!

聞き手:本日はお時間いただきまして、ありがとうございました。

石倉さん:こちらこそ、ありがとうございました。



はじめての相続編集部
情報提供と専門家マッチングで円滑な相続税の手続きをサポートすることをミッションに掲げた、マッチングWebメディア「はじめての相続」の編集部です。
出版社が運営していることが強みで、「利用者目線」と「わかりやすさ」を心掛けて相続に関する記事を発信しております。
子育て中のママや学生など、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属しています。

この記事の関連記事

遺言書は誰にでも必要なもの

今回は、行政書士宮武事務所 宮武勲さんにお話を伺ってきました…

今回は、行政書士宮武事務所 宮武勲さんにお話を伺ってきました…

VSG相続税理士法人 名古屋オフィスが多くの相続人から選ばれる理由

今回は「VSG相続税理士法人 名古屋オフィス」代表の河村昌輝…

今回は「VSG相続税理士法人 名古屋オフィス」代表の河村昌輝…

知ってほしい、安心できる税理士事務所の選び方

今回はOAG税理士法人 大阪支店のお客様対応をされている税理…

今回はOAG税理士法人 大阪支店のお客様対応をされている税理…

不動産相続登記が義務化されました

今回は土地家屋調査士ウエムラ事務所代表、上村洋充さんに令和6…

今回は土地家屋調査士ウエムラ事務所代表、上村洋充さんに令和6…

女性に寄り添う相続専門税理士が教える、相続発生前にできること

今回は、久保順子税理士事務所代表の久保順子さんに「女性に寄…

今回は、久保順子税理士事務所代表の久保順子さんに「女性に寄…

元国税調査官の税理士が教える!税務調査対策のポイント!

今回は、元国税調査官である稲川善文税理士事務所代表の稲川善文…

今回は、元国税調査官である稲川善文税理士事務所代表の稲川善文…

まずは話してみることから。アットホームな相続事務所

今回は司法書士・行政書士菅井事務所、菅井之央さんにお話しを伺…

今回は司法書士・行政書士菅井事務所、菅井之央さんにお話しを伺…

若手税理士の視点でみる「相続」

今回は新宿税理士事務所代表、坂根崇真さんにお話しを伺ってきま…

今回は新宿税理士事務所代表、坂根崇真さんにお話しを伺ってきま…

人気記事ランキング

遺言書は誰にでも必要なもの

今回は、行政書士宮武事務所 宮武勲さんにお話を伺ってきました…

VSG相続税理士法人 名古屋オフィスが多くの相続人から選ばれる理由

今回は「VSG相続税理士法人 名古屋オフィス」代表の河村昌輝…

知ってほしい、安心できる税理士事務所の選び方

今回はOAG税理士法人 大阪支店のお客様対応をされている税理…

不動産相続登記が義務化されました

今回は土地家屋調査士ウエムラ事務所代表、上村洋充さんに令和6…

女性に寄り添う相続専門税理士が教える、相続発生前にできること

今回は、久保順子税理士事務所代表の久保順子さんに「女性に寄…

元国税調査官の税理士が教える!税務調査対策のポイント!

今回は、元国税調査官である稲川善文税理士事務所代表の稲川善文…

まずは話してみることから。アットホームな相続事務所

今回は司法書士・行政書士菅井事務所、菅井之央さんにお話しを伺…

若手税理士の視点でみる「相続」

今回は新宿税理士事務所代表、坂根崇真さんにお話しを伺ってきま…

札幌遺産相続手続き専門代行所について教えてください!

今回は札幌遺産相続手続き専門代行所(行政書士 千田 大輔 行…

不動産に強い税理士が教える生前対策について

今回は渡邉優税理士事務所代表、渡邉優さんにお話を聞いてきまし…

人気記事ランキング

相続簡単資料ダウンロードはこちらから