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■専門家インタビュー

2021/12/10

シニアが気軽に相談できる窓口がないので作っちゃいました!「ぴんころ情報どっとこむ」について

今回は、前川FP事務所代表、前川貢さんに、お話を聞いてきました。


普段は投資相談に特化して多くの方の相談にのってきますが、最近新しく「ぴんころ情報どっとこむ」を仲間と立ち上げたそうです。どういった活動なのか聞いてきました!
「はじめての相続」だけの特別なインタビューです。ぜひご覧ください!

聞き手:前川さんは普段どのようなお仕事をされているんですか?

前川さん:私は普段、投資相談に特化して様々な方の相談を受けています。

聞き手:どんなご相談が多いんですか?

前川さん:内容としては、投資のセカンドオピニオンからシニアの気軽な相談窓口を目指しています。そもそも投資というのは必ず損をするタイミングがあります。ずっと儲かってる人はいません。そしていくら勉強してもやはり損するときは損をします。勉強していて損をすると「もう投資に関しては見たくもない」となったらかしにすることもあります。そんな方達のために私は20年前から投資相談を有料でやってきました。

聞き手:どんな方が前川様のところに相談に来るのでしょうか?

前川さん:50代、60代の女性、特に主婦の方が多いです。旦那さんの給与から投資を始め、失敗してから旦那さんにバレて相談に来たり、旦那さんに秘密で来る方もいらっしゃったりします。
男性の場合は、退職金が入ってきた時に投資をして失敗した方が相談に来ることが多いですね。退職金で大きなお金が手に入って、銀行から提案を受けます。大きなお金での投資経験がないので、どうしようかと思っているうちに損をしてしまいます。ほとんどの方は勉強をきちんとしていて、知識もあり、どちらかというとインテリですね。そして、投資で損をしているので金融機関に対して不信感を持っています。
最近の傾向としては、50代のお一人様女性が多いです。自分の将来の心配だけでなく、親のことも考えないといけないので、プロに任せて整理してもらいたい人が私のところに相談に来ます。

聞き手:なるほど、金融機関に相談に行くのではなく前川様のところに相談に行くのですね。

前川さん:金融機関は3年前後で担当者が交代します。前任の担当者が良くても次の担当者が悪い場合もあります。当たり外れがありますよね。そして引き継ぎができていないこともあります。しかし、私に相談していただければ長期で経済状況を把握することもできます。また、金融機関から提案をもらった時に私に相談することで、セカンドオピニオンとして私の意見をお伝えすることもできます。10年間その役割を担うと、自然な形で家族のセカンドオピニオンとしておじい様だけでなく、奥様、お孫さんの世代まで金融相談に乗る関係ができてきます。

聞き手:では、どうして新しいサービスを始めようと思ったのでしょうか?また、他のシニアサービスと違う点はありますか?

前川さん:先ほど私はこの相談を20年続けていると言いましたが、20年経てば、当初相談に来ていた50才の人は70才、60才の方は80才になり高齢になっていきます。「老い支度」という言葉がありますが、実際は高齢になると残された家族に迷惑をかけないように準備していく「死に支度」の提案ばかりであると気が付きました。そんな中で、シニアの今後の不安を煽り業者の売りたい商品やサービスを売りつけようとする人たちが多くいます。
そこで、他のサービスと違い、シニアが抱える健康、生きがいやお金周りの気軽な相談ができる窓口を作りたいと考え、新しいサービスを始めました。

聞き手:それが「ぴんころ情報どっとこむ」なんですね。

前川さん:その通りです。残りの人生を活き活き過ごすことを考えるための相談ができる場所を作りたいと思い、「ぴんころ情報どっとこむ」の立ち上げの準備をしてきました。

聞き手:「ぴんころ情報どっとこむ」は、どんなメンバーがいるのでしょうか?

前川さん:これは18人のメンバーで立ち上げました。メンバーの年齢層は幅広いです。シニアに対して良いことをしたいと思われている方がメンバーにいます。HPを検索していただくと「健康、生きがい、ライフプラン」という項目で、メンバーがどのようにクライアントに対してお役に立てるかということを記しています。メンバーについては現在も募集をしています。

聞き手:どんなメンバーの方を募集しているのでしょうか?

前川さん:募集しているメンバーについては、3つの柱があります。1つ目はシニアが必要とする商品、サービスを提供して、シニアのクライアントを多く抱えている方です。2つ目はクライアントのために、もっと付加価値の高いサービスを提供したい、シニアが抱える不安や悩みに対して気軽に相談してもらえる相談窓口になりたい方。そして3つ目に自分の仕事を「くれくれ」ではなく、クライアントのためにどんな方を繋いだら良いのかと考えられる方です。
シニアのニーズに応えるためには、地域性が必要です。なぜなら。高齢の方は動く気力がない方や体が痛くて相談に直接いけない方がいらっしゃいますので、様々な専門分野を持つ方と地域ごとに提携する必要があるからです。信頼できる仲間とのネットワークを築き、質の良いサービスを提供することで、クライアントに喜んでいただけて、その結果私たちメンバーも幸せになることができます。全国にこのサービスが広がれば、シニアの気軽な相談窓口になるインフラが手に入ることになり、素晴らしい老後を送ることができると考えています。

聞き手:良い循環で素敵なサービスになっていきますね!他にもこんな思いを持っている方はメンバーになってほしいという欲しいという思いはありますか?

前川さん:私が狙っている対象の方は、50代60代で「ピンピンコロリ良いですね」と共感してくれる方です。私たち側から説得することはありません。 私たちの活動に関心がある方には説明をしますが「こんな良い事業をしています」などと話していません。あくまで共感する方を募集しています。
ですので、「ぴんころ情報どっととこむ」に関心があると来られた方には「残りの人生活き活きと過ごしたいですか?」「ピンピンコロリについてどのような印象を持っていますか?」という質問は必ずします。「いいですね!」と言う方はメンバーと一緒に活動することを前向きに検討してもらいますが、「いやあ、ちょっと」と言われる方には私たちの団体とは合っていない方だと判断しています。

聞き手:それはいつ頃から考えていたんですか?

前川さん:3年前から構想はありましたが、具体的になってきたのは1年ほど前からです。仲間内で考えていて「もっとこうしたら良いのではないか?」「こういうアプローチをしよう」など話し合いの中でブラッシュアップされていきました。

聞き手:こちらは社団法人なのでしょうか?

前川さん:出来上がったばかりなので、まだ社団法人にはなっていません。みんなで集まって事業を進めています。

聞き手:シニアの方はどうしたらメンバーに相談できますか?
前川さん:現在はモニターを募集しており紹介者が対応させていただいております。モニターになられた方から、私が初めにお悩み相談を聞いて進めていきます。そこから「ぴんころ情報どっとこむ」がクライアントにとって必要なのかを判断していくプロセスにしていきます。本格始動は1月ですので、ご興味ある方は私までご相談ください。

聞き手:最後に何かメッセージはありますか?

前川さん:60才を超えても活き活きと生きたいと考えている方が多いと思いますが、その障害になっているのが健康・生きがいですよね。そのための気軽な相談窓口としてぜひ活用して欲しいです!

はじめての相続編集部
情報提供と専門家マッチングで円滑な相続税の手続きをサポートすることをミッションに掲げた、マッチングWebメディア「はじめての相続」の編集部です。
出版社が運営していることが強みで、「利用者目線」と「わかりやすさ」を心掛けて相続に関する記事を発信しております。
子育て中のママや学生など、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属しています。

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