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■お役立ちコラム特集

2021/07/05

終活とは?いつから始めて何をすべきか具体的に解説

終活とは何のことかご存じでしょうか。
また、いつから始めて一体何をすべきなのか、一口に終活と言っても、始める時期や取り組む期間、方法、スピードはケースバイケースです。
この記事では、シニアには大切な終活の時期や方法、わからないことができた時の対処法についてもわかりやすく解説します。
ぜひお子さんやお孫さんのためにも、上手な終活を行っていきましょう。

終活の意味と2つのメリット


「終活」の意味や方法がわらない、終活の必要性を感じない、忙しい毎日では終活なんて考えらない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで「終活の意味」と「2つのメリット」を見てみましょう。

終活の意味とは?


「終活」とは自分の死と正しく向き合って満足いく余生を送ること、残されたご遺族が困らないようにするための活動です。
「終活」という言葉は2012年の流行語大賞を受賞したことで広まりました。

メリット①亡くなった後に関する不安を感じず余生をポジティブに過ごせる


終活をするメリットの1つ目は「ご自身が亡くなった後の不安や心配ごと」がなくなり、余生をポジティブに過ごせるという点が挙げられます。
死へのイメージをつかみ備えをすることで自然と余生を楽しむ余裕も出てくるのです。

メリット②理想の最期を目指して行動できる


終活をするメリットの2つ目は「理想の最期」を目指して具体的な行動ができるという点です。
ご自身の理想の最期がハッキリとわかることであれをしよう、これをしとけば残された遺族が困らないな、と具体的な行動ができることは大きなメリットです。

これからご説明する「正しい終活」をすれば終活に関する「デメリット」はありませんので、ぜひ参考にしてください。

終活を始める年齢とは?調査からわかる意識した瞬間も


ここでは「終活を始める年齢」や「適した年齢」は何歳なのかを解説します。

終活は60~70代で始める方が多いです。
最近では「終活」という言葉が浸透したことにより40代から始める方も増えています。
終活への意識が高い方だと20代で始められる方もいるのです。
終活に取り組む割合としては女性の方が男性より多いというデータもあります。

定年を迎えた年齢


特に多いのが「定年を迎えた年齢」で終活を始めたというシニアの方々の声です。
やはり仕事の定年を迎えて時間や気持ちの余裕が生まれると、ご自身の最期や亡くなった後に思いをめぐらせる方が多いということです。

リタイヤして何もすることが無くなったら自然と終活を意識するようになったという声も聞かれます。

身の回りの方が亡くなった時の年齢


終活を始める年齢として、「自分の身の回りの人が亡くなった年齢」という方もとても多いです。
やはり身近な方が亡くなったことでご自身の最期の迎え方、それに向かう暮らし方を考えるようになります。

身の回りの方が亡くなった後で遺族の方が様々な手続きや片付けなどに困っていた、という光景を目の当たりにすることで終活を意識しだした、という声も非常に多いです。

自身や家族の健康が心配になった瞬間


ご自身やご家族の健康が心配になった瞬間に終活を始めるという方もいます。
ご自身やご家族の健康に心配や不安を抱えた時になって初めて、ご自身の身の回りの整理をしないと、と考え出すのは自然な気持ちかもしれません。

身の回りの方に終活を勧められた瞬間


身の回りの方に「終活してみたらどう?」と勧められて終活を意識しだしたという方もいます。
このようにご家族や親しい友人、年配者などにアドバイスされて素直に終活を始めたというパターンもあります。

結婚した瞬間


意識が高い方だと、結婚してご家族を持った瞬間に終活を意識するという方もいます。
自分に家族ができたことで自分の死後に残された家族が困るということや、後悔しない最期を迎えたいということを考えられる方です。

子供が生まれた瞬間


結婚した瞬間に終活を意識したという方もいますが、同じの理由で子供が生まれた瞬間に終活を意識したという方もいます。
大切な子供や妻、夫を困らせたくないという想いは親として共通の想いでしょう。

思い立った瞬間


思い立った瞬間に終活を始めた方もいます。
終活には「何歳になったからスタートする」という年齢や年代はなく、個々の理由があるのです。

終活は若い時から始めると良い理由とは?


ここでは「終活は若い頃から始めると良い理由」をご紹介します。

終活にかかる気力や体力も苦にならない


定年を迎えた人たちの中でも75歳オーバーの後期高齢者になると、身体的にも衰えが出てくることも多く、それにともない気力が失せてしまうことも多々あります。

そうなるとご自身だけで終活をするのも難しくなってきます。終活には体力も気力もある程度必要だからです。

ご自身が80代や90代になって体の自由がきかなくなることをイメージして、60代や70代までには終活をスタートすることをおすすめします。

ゆっくり時間をかけて取り組める


20代~70代の若い年齢で終活を始めると、ゆっくりと時間をかけて取り組めることができて体力的にも気持ち的にも楽です。

亡くなるまでの期間までにじゅうぶんな時間があるとここに時間をかけたいというところに思う存分時間を使うこともできます。
ご自身が大切にしている趣味の品の整理、自分の亡き後の対処法の指示などもゆったりと考えて行動できます。

70代、80代から終活を始めた人の声


ここで、70代や80代で終活を始めた方の声をご紹介します。

「私はあまり元気な70代ではないから、もっと体力気力がある60代にしておけばよかった。」

「80代になってからゆっくりしようと思っていたが、自分のイメージ以上に考えることやすることが多くて大変だと気づいた。」

「80代でも元気な人はいいけど、やはり何が起こるかわからないからもう少し早く始めておくことをおすすめします。」

終活を行う際の5つのこと


終活ですることとは具体的にどんなことがあるのでしょうか。
主に5つありますので、くわしく見ていきましょう。

①身の回りの整理


まず手軽に取り組めることとして「身の回りの整理」があります。
この1~2年間着ていない洋服、使っていない食器、読んでいない本、使っていない棚やグッズなどを処分することをおすすめします。

ご自宅の収納庫や倉庫をのぞいて不必要な物は処分して、リサイクルショップに売ったり知人や身近な人にゆずることも考えましょう。

②エンディングノートを作る


終活と言えば「エンディングノートの作成」です。
エンディングノートの項目を一つ一つ埋めていくことでご自身の終活でやるべきことが目でハッキリとわかります。

エンディングノートを書くことで身の回りの具体的な物の整理、かかる期間、葬儀やお墓の準備でしなければいけないことなどが考えられます。

エンディングノートには遺品整理の方法、葬儀やお墓の指定や希望などの詳細が書けます。
「自分が思っていたより時間や予算がかかる」という点にも気づくのです。

③遺言書を作る


ご遺族が後々困らないように、「遺言書」を作成することも必須です。
遺言書は誰が読んでもわかるように相続する分の指定や排除、相続の分割などの指定や禁止、処分に関すること、飼っているペットの世話をお願いしたい方の名前などを書きます。

④葬儀の準備をする


ご自身の「葬儀の準備」も考えて行動しておきましょう。
業者の指定、規模や金額、呼んでほしい方の名前など具体的な事柄を考えてエンディングノートなどに記録しておきましょう。
こうすることでご遺族が困ることもなくなります。

⑤お墓の準備をする


終活の一つとして「お墓の準備」があげられます。
ここでお墓を建ててほしい、永代供養付きの都会の施設やお寺を指定することも考えましょう。
実際に墓地に足を運ぶことで「こんなに素敵な場所なら共同墓地も良い」と元来のお墓の概念がなくなった方もいます。

終活でわからないことが出てきた時の対処法


最後に、終活で「わからないことが出てきた時の対処法」をご紹介します。
誰しも終活は初めてすることばかりです。
判断や対処法でわからないこと、困ったこと、心配ごとがあった際の参考にしてください。

葬儀社のエンディングノートセミナーに参加


葬儀のプロである葬儀社の開催する「エンディングノート」に関するセミナーに参加するのも一つの方法です。
葬儀に関するアピールをされますが、会社によっては参加しやすく評判が良いところもあります。
お一人で勇気が出ない場合は知人やご友人を誘いあって参加すると良いでしょう。

遺産相続について早めに税理士さんや弁護士さんに相談


遺産の相続に関してもわからないこと、心配ごとがある場合はその道のプロである「税理士さんや弁護士さんに相談」をしてみてください。
ぜひ余裕を持って早めに相談することをおすすめします。

まとめ


終活は、年齢や期間に余裕を持ってスタートすれば負担に感じることなく楽に進められます。
終末期や死へのイメージもポジティブに捉えられます。
何よりご自身が亡くなった後に関する不安を減らせる大切なものです。
終活の際に考えておくべきポイントを参考に、自分ならではの終活を進めてみてはいかがでしょうか。




はじめての相続編集部


情報提供と専門家マッチングで円滑な相続税の手続きをサポートすることをミッションに掲げた、マッチングWebメディア「はじめての相続」の編集部です。
出版社が運営していることが強みで、「利用者目線」と「わかりやすさ」を心掛けて相続に関する記事を発信しております。
子育て中のママや学生など、様々なバックグラウンドを持つメンバーが所属しています。

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